あらゆる本が面白く読める方法

あらゆる本が面白く読める方法―万能の読書術

あらゆる本が面白く読める方法―万能の読書術

久しぶりにこの手の本を読んだ。タイトルの由来は「一箇所もためにならないような本はほとんどない」という著者の持論から来ていると思われる。むしろ、何か面白いところがあるはずだから、読め、と説いているので、それができればタイトルを実践することもできるだろう。オビに書いてあることも本書の内容と照らして意味不明だ。
一読して記憶に残ったところを並べると、

  • はじめに目次をよく読み準備する。本編は復習のようなつもりで読む。
  • 著者をイメージして、著者が語りかけてくるようなつもりで読む。
  • 傍線はどんどん引く。強調は※印。
  • 再読による思い出し、再発見。
  • 凝った書斎など、熟読に最適化した環境を作る。
  • 読書が苦手な人は完読成功体験を。
  • 速読コンプレックスからの解脱。
  • 論語は、誰がいつ、何度読んでも示唆に富む。

しかし一番印象的だったのは、著者が九州在住の高校時代に、神保町での書籍購入に 1000 万円以上つぎ込んでいると思うとサラっと言ってのける点である。これさえなければ好感持てたのだが。