Windows Azure Platform

マイクロソフトクラウド プラットフォーム (PaaS) である。
2008年の Professional Developer Conference で発表され、2009年末までのサービス開始前の評価期間を経て、2010年1月に世界21ヶ国で正式にサービスを開始した。

概要

Windows Azure Platform はマイクロソフトのデータセンターにあるクラウド プラットフォームで、アプリケーションとデータをホストしている。アプリケーションの動作環境 (Windows Azure) と、.NET Services (クラウドのネットワーク サービス)、SQL AzureクラウドRDB)を提供する。

Windows Azure は、Compute、Storage、Fabric という 3 つを核に構成する。Compute は計算資源を提供するサービス、Storage はスケーラブルなストレージ サービス(BLOB、テーブル、キュー)を示唆する。Windows Azureホスティング環境は、Fabric Controller と呼び、個々のシステムのリソース、ロード バランシング、複製、アプリケーションのライフ サイクルをホストしているアプリケーションが明示的に対処することなく自動的にネットワーク中に共同で使用するようにする。加えて、ストレージ サービスのような大部分のアプリケーションが必要とする他のサービスを提供する様になっている。Fabric 上は、Windows Azure Platform の一部のサービスをアプリケーションは利用できる様になっている。

開発者は REST、HTTP、XML を組み合わせた API を使用して Windows Azure が提供するサービスと対話を行う。サービスと対話を行うライブラリはクライアントサイドにもマネージド クラス ライブラリで提供される。Windows Azure でホストされるアプリケーションの開発と発行は Visual Studio といった IDE を使用して行う。

実装

Windows Azure Platform は特化されたオペレーティングシステム Windows Azure を用い "fabric layer" を実行する。"fabric layer" とは、マイクロソフトにてホスティングされたクラスタであり、Windows Azure 上にて動作するアプリケーションへの計算資源およびストレージの割り当て、および管理を行う。Windows Azure は開発中は "Red Dog" というコードネームで知られ、Windows Server 2008 とカスタム化された Hyper-V である Windows Azure Hypervisor 上の "cloud layer" として説明されており、サービスの仮想化を行うものである。